口腔がん
舌、歯ぐき、頬の粘膜、唇などの軟組織の他、骨にもできますが、歯には癌ができません。
そもそも、腫瘍とは細胞が増えすぎた集まりみたいなもので、悪性となるとそれがあちこちに転移して悪さをするのです。
で、歯はエナメル質や象牙質、セメント質からできていて、それ自体は細胞ではない為、細胞分裂も起こらないので、増えすぎることはなく腫瘍にはなりません。
がんは見た目だけで診断することは出来ません。正確には病理検査といって、細胞を取って顕微鏡でみたりしないとわからないのです。
口内炎なのか、入れ歯などで傷ついただけなのか。通常の粘膜と見た目が違う、なにかできものがあるけど、良性なのか、悪性なのか。
心配になるかもしれませんが、自然と治ればまず癌ではありません。なので、まずは経過をみるということもあります。
口内炎や傷のようなものであれば2週間くらいあれば治ります。逆に、何か月経っても治らない、大きくなってきている、というのは検査をした方がいいでしょう。
お口の中を鏡で見てみて、気になることがあれば近所の歯医者へ行ってみましょう。経過観察となるか、もしくは病院の口腔外科へ紹介となるかもしれません。
病院へ紹介するのは、先ほど書いた病理検査というのは一般の歯科医院では行えないからです。
悪い物であれば、早期に発見・治療しておくことが大切です。
お口の中で、気になることがあれば、気軽にご質問下さい。
2023年02月13日 15:35