骨粗しょう症の人は、歯を抜いてはいけない?
しかし、骨粗しょう症や癌、リウマチの治療の為に使われている一部の薬には注意が必要です。具体的にはビスホスホネート製剤やデノスマブなどの薬剤ですが、お薬手帳などでこちらが確認します。
どんなリスクがあるかというと、顎の骨が腐ってしまう可能性があります。専門用語では骨吸収抑制薬関連顎骨壊死というのですが、ある種の薬は骨の代謝(作り変え)を抑える効果があるため、骨にバイ菌が感染した場合、治りにくくなって、腐ってしまう、という病気です。ただ、起こる確率は低いです。
そして、これは抜歯だけで起こるものではなく、感染した歯(大きな虫歯になった歯、歯周病が進行した歯など)が放置されたり、粘膜の傷から起こることもあります。
原因は骨への細菌感染なので、抜歯することよりも、抜くべき歯を放置する方が、危険性が高いともいわれています。抜歯は、感染源を取り除く処置でもあり、それをしないまま、というのはバイ菌の巣を放置したままともいえます。顎骨壊死の重症例では、顎の骨の大半を失うこともあります。
じゃあ、一時的にその薬をやめればいいか、という単純なものでもありません。その薬をやめる事での全身的なリスクもあるため、自己判断での中止は絶対にやめてください。
予防としては、お口の中を清潔に保つこと。また早期発見が大切です。もちろん当院でもそういったことが無いかチェックをしています。
2026年04月03日 16:27