イメージしてみると変わるかも

例えば、歯ぐきから出血すること。歯周病の症状のひとつです。
これは、歯と接する歯ぐきの内側が炎症して、潰瘍となって、出血してくるんですが。潰瘍というのは、粘膜がただれた状態。表面の組織が壊れてしまっているのです。
お口の中にたくさんいる細菌が、歯の付け根にたまってくると、そんな状態になります。
粘膜がただれた所に、バイ菌がたくさんいたら、そこからバイ菌が入っていきます。そしたら、血流にのって、体中にバイ菌が運ばれるのです。少々なら問題ないですけど、それが大量に、長期間なら、マズいと思いませんか?
他には、歯がグラグラする、という症状。
歯周病が進行すると歯の周りの骨が溶けます。これは、汚れた歯(感染源)から体を守る為でもあるのです。身体の方から、汚染したものを遠ざけるため、最終的には歯を抜け落ちさせることで、感染から身を守っているのです。
ハミガキが不十分であったり、歯周病の治療が放置されている、というのはそういう状態なのです。歯を失うだけでなく、様々な病気を引き起こします。
ちなみに、歯がすべて無くなれば歯周病にはなりません。ですので、歯周病がこわいけど、歯の手入れもようせん、という方は総入れ歯にした方が、手入れは楽になるかもしれません。
重度の歯周病であったり、高齢で不器用な方であれば、抜歯することも大事な治療なのです。もちろん、そうなる前に予防が大切です。
2025年06月07日 10:10