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むし歯の治療とは

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  そもそも虫歯の治療とは何をしているのか。

  まずはじめに、歯の構造についてです。
  歯の表面にはエナメル質、その内側に象牙質があります。さらに内側には歯髄(骨髄って聞いたことあると思うのですが、それの歯バージョンです)といって、神経や血管が入り込んでいます。歯髄と呼ばずに、患者さんには簡易的に、歯の神経と言ったりもします。
  エナメル質は、体の中で最も固い物質です。しかし、酸によって溶かされてはしまいます。ムシバ菌が糖から作り出した酸によって、歯が溶かされてしまうのが虫歯です。表層の虫歯であれば様子見でもいいですが、もっと進行して象牙質まで溶かされてしまうと、治療をした方がいいです。
 
  その治療方法は、詰め物です。虫歯になった部分を削り取って、樹脂なり金属なりの詰め物をします。歯が元通りになるわけではなく、人工物で補った形になります。切り傷や、骨折みたいに自然には治らないのです。
 
  虫歯がかなり深く、歯髄にまで到達していると、歯髄を取らなければいけません。神経をとる、根の治療と言ったりもします。
  なぜ歯髄を取らなければいけないか。虫歯になった部分には細菌がたくさんいます。それが歯髄にまで到達しているということは、歯髄が細菌感染したと考えるからです。どこまで感染したかというのはわかりにくいので、その歯の歯髄をすべて取り除きます。(自費診療では歯髄を取らずに、薬を置いて経過をみて、歯髄を保存するというやり方もあります。詳しいことはここでは割愛します。)
  歯髄を取るには、そのための道具が入るように、歯をたくさん削らなければいけません。根の治療が済んだら、その歯を補強するために被せ物を作る工程になります。また歯を削って、そして型取りをします。
  歯を削るのはよくない、といいますが大きな虫歯になってしまった場合は、やむを得ません。
 
 また虫歯の深さと痛みの程度は、必ずしも比例しませんので、痛くないから虫歯は無いだろうという判断は危険です。
以前にも『差し歯とは』のブログで書きましたが、被せても虫歯にはなります。詰めたり、被せたりした歯が、また虫歯になることを二次むし歯といいます。同じ歯が何度も虫歯になれば、いよいよその歯は残せなくなってきます。
 
  残念ながら、虫歯になりやすいのは、何も治療していない歯より、詰めたり被せたりした歯なのです。その理由としては、そこに汚れが溜まりやすいからです。なので、「治したからもう安心」ではなく、これまで以上に気を付けなければいけないのです。
 すでに銀歯だらけという方は、そもそも虫歯のリスクが高い方なので、かなり注意が必要です。反対に、銀歯が一本も無い、処置した歯があっても小さな詰め物くらい、という方は虫歯のリスクは低いと考えられます(しかし歯周病のリスクが高い場合がありますので油断はできません)。
 
 限りある資源を大切に、とか言いますが、歯も同じです。虫歯の治療を繰り返すことで、どんどん自分の歯の部分は無くなってしまいます。痛くなったら、神経とって、被せて、の繰り返しでは歯を残すことは厳しいです。予防の意識と、行動が大切です。
 
2022年11月09日 16:08

親知らず

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 親知らず、と聞くと嫌なイメージがしますか?痛い、という言葉が浮かぶでしょうか。

 なぜ親知らずと呼ぶか、ご存じの方もみえるかもしれません。昔は日本人の寿命が50歳くらいの時代がありました。その時代では親知らずが生えて来た頃(大体は20歳前後に生えてくることが多いです)には、親が亡くなっていたから、親が知らない頃に生えるから親知らずと呼ばれたという説があります。
 他には、親知らずの事を智歯とも言いますが、これは知恵とかの意味の智ですが、知恵とか分別がつくような歳になって生えてくる歯だからそう呼ぶそうです。

 親知らずは抜いた方がいいのか。私が患者さんに話すのは、中途半端に生えて、噛むことに役立っていない場合、磨きにくい場合は抜いた方がいいと説明します。
 逆に、ちゃんとした向きで生えて、しっかりかみ合わせが出来ている場合は、残しておいた方がいいです。
 他には、完全に骨の中に埋まってしまっていて、特に悪影響が無さそうなら、そのままにしておいてもいいと思います。

 なかなか親知らずがきれいに生え揃うことは少ないです。現代人は昔と比べ、固いものを食べる機会が減ったため、顎が小さくなり、歯がキレイに並ぶスペースが無くなった為だと、言われています。中には、親知らずの手前の歯ですら、生えるスペースが足りない子も見かけます。

 抜いた方がいいパターンの親知らずは、早いうちに処置をした方が良いです。
 ①磨きにくい部分に汚れがたまって、親知らずの手前の歯にも虫歯を作ってしまうから。
 ➁年を取ってからだと、抜いた後の骨の治りがよくないことがあるから。
 以上の理由から、20代前半で抜歯することをおススメします。

 ちなみに、上顎の親知らずは、埋もれていなければ、簡単に抜歯できることが多いです。腫れもほぼ出ません、絶対ではないですが。
 下顎の親知らずで、横向きに生えているパターンでは、歯ぐきの切開や、少し周りの骨を削らないといけないこともあるので、腫れることがあるかもしれません。あと、難しそうな症例では、病院の口腔外科へ依頼することもあります。

 親知らずの抜歯は、怖いかもしれませんが、決心して処置しておいた方が今後の為には良いと思います。

 
2022年10月18日 16:07

歯周病の治療とは

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 歯周病の治療とは実際どういったことをするのか、説明します。

 簡単に書くと、歯の周りについた汚れ(細菌のかたまり,プラークやバイオフィルムともいいます)をそうじするのが、歯周病の治療です。「歯石とり」などと言ったりもしますが、正確には歯石というより、細菌の除去が大事です。厳密に言うと、歯石自体に病原性は無いのですが、そのざらざらした表面は、細菌の温床となりやすいので、結局は歯石はとらなければいけません。
  歯周病は、歯ぐきの病気と言ったりもするのですが、原因は歯の周りに付着した細菌ですので、歯ぐきのそうじというよりは、やはり歯のそうじが必要です。

 また歯周病は、歯肉炎と歯周炎に分けられます。
 歯肉というのは歯ぐきのことですが、炎症が歯ぐきに起きているのが歯肉炎です。そして、その炎症が歯肉に留まらず、骨にまで進行してしまったものが歯周炎です。骨まで進行したというのは、骨が溶けてしまったということです。重度になると歯根の周りの骨がほとんど溶けてしまい、歯がぐらぐらしてきて、最終的には抜け落ちます。

 歯の掃除なら、ハミガキでしょ。そんなの自分でしてるよ。と思われる方もいるでしょう。
 たしかに軽度の歯肉炎であれば、きちんとハミガキできれば治ります。ですが、歯周炎まで進行するとそうはいきません。歯ぐきの中にまで細菌がすみついてしまい、その治療(掃除)は歯科医院で行うしかありません。
 歯周病の治療の流れとしては、検査→治療(浅いところのそうじ)、少し時間をおいて検査→その結果を踏まえて治療(歯ぐきの中のそうじ)、またしばらく時間をおいて検査→
その後経過観察とするか、外科処置を行うか。その後、また検査。といった流れとなります。
 一通り終わったとしても、歯周病治療に終わりはありません。継続が大切です。お口の中は細菌だらけで、治療したからといって菌がゼロになることはないのです。そもそも一般的な掃除って終わりがないですよね、一回やって終わり、なんてないはずです。一般的な掃除の頻度は人によって違うと思いますが、歯周病も同じです。普段からキレイに手入れされていて、ほとんど歯周病の心配が無い方は、歯科医院でのメンテナンスも半年に一回や年に一度でもいいと思います。反対に、歯周病が進行してしまった方、お手入れがあまり上手に出来ない方は、もっと高頻度に、場合によっては月一くらいで来てもらった方が良いケースもあります。
 
 以前にも書きましたが、一番大事なのはご自身での手入れです。歯科医院でのそうじは年に数回ですが、ご自身での手入れは毎日のことです。患者さん自身の手入れが不十分であれば、歯科医院でのそうじだけでは悪化していくこともあります。毎日のように来てもらえば、ご自身でハミガキしなくてもいいですが、そうはいかないですよね。
 ですので、こちらから手入れの仕方をアドバイスさせてもらうわけです。もちろん一回アドバイスしただけで上手くいくわけはないし、以前は出来ていても甘くなってくることもあるでしょう。自分では出来ているつもりでも、実際はなかなか出来ていないものです。プロのスポーツ選手でも、コーチをつけてアドバイスをもらい練習や試合に挑むわけですが、コーチに勝たせてもらうわけではないですよね。アドバイスを受けて、最後は自分の力で何とかするわけです。
 
 歯周病は自分で治す。これくらいの気持ちが必要です。主役は患者さん自身です。厳しい言い方ですが、本人にその気がなければ、または気持ちだけで行動が伴わなければ、歯周病は治せません。
2022年09月16日 16:36

TCH

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 TCHとはTooth Contacting Habit の頭文字で、日本語で言うと、上下歯列接触癖です。
 ふだん安静にしている時、唇は閉じていて上と下の歯は接触していないものです。歯が接触するのは食事や会話のとき、唾を飲み込んだ時など、で接触時間としては一日で20分もないと言われています。それを長時間接触させてしまう癖があると、様々な影響をもたらす可能性があります。

 その影響としては、歯の痛み、詰め物がとれやすい、歯が割れる、入れ歯の痛み、歯周病の悪化、かみ合わせの違和感、頭痛、顎関節症、舌痛症、口内炎ができやすい、など色々なものが挙げられます。
 
 どんな時にTCHが起こりやすいか。 
緊張した場面や、黙々となにか物事に集中している時に起こりやすいと言われています。例としては、PC作業であったり、料理をしている時だったりですが、私は患者さんの治療中にしてしまっていることがあります。スマホや読書など、長時間下向きでいることも要注意です。

 なかなか癖というのは、自分で気づきにくいものです。TCHを是正するには、まずは気づくことが第一歩です。鏡でお口の中を見てみて下さい。ほっぺたの内側に線というか,なにか痕(あと)がついてないですか。つるんとした面ではなく、そうしたものがついていたら、TCHの可能性があります。頬や舌に力が入ることで、その粘膜に歯の痕がついてくるのです。
 そして、よくない癖は直せるのがよいのですが、「歯をくっつけたらだめだ!」とあまり強く意識するのは逆効果です。脳は否定語を理解するのが難しいといわれています。「~~~の事は考えるな」と言われても、逆に意識しちゃいますよね。
 
 TCHを直す為に①
まず何回か歯をくっつけたり(軽く嚙み合わせたり)、離したりしてみます。そのとき、指でほっぺたのすこし後ろ側(咬筋)や、こめかみ・側頭部のあたり(側頭筋)を触れてみて下さい。するとわずかな歯の接触でも、筋肉が動いているのがわかると思います。この筋肉の活動が長時間続けば、疲労してしまうのは想像できないでしょうか。

 TCHを直す為に②
次には、PCや部屋のあちこちに付箋を貼っておくことです。「歯をはなす」「リラックス」などと書いて。
前述したように、ずっと意識しっぱなしも良くはありませんので、付箋に気づいたら意識して、力を抜くようにしてみる。

 これを繰り返していると段々と歯を接触させていることが負担をかけ、そこから疲労感につながっていたことを自覚できるようになります。

 力で歯が壊れる、とは以前書きました。食いしばりや歯ぎしり程の強い力ではありませんが、このTCHも悪影響を及ぼす可能性は十分あります。知識として頭に入れておいてください。
 

 

 
2022年08月08日 15:41

酸蝕症

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 聞いたことはありますか?さんしょくしょう、と読みます。
 酸により歯が溶けてしまう症状です。

 むし歯は細菌が作り出す酸により、歯が溶けてしまうのですが、酸蝕症は細菌が関与せず、酸に歯がさらされることにより、溶けてしまう状態です。

 その酸としては、酸性の食べ物・飲み物であったり、胃液だったりと様々です。
 ここで酸性のものとして、あまり思い浮かべないものがジュースです。コーラとかの炭酸飲料なんかは、けっこう酸性なんですね。
 コーラだとpH2.2、スポーツドリンクはpH3.5くらいだそうです。オレンジジュースやワインや日本酒、ビールなどもpH4くらいで酸性です。
 歯が溶けだすpHが5.5です。pHが5.5より低い飲料の摂りすぎは要注意です。
 お茶、牛乳、水などが大丈夫で、他はほとんどが酸性の飲み物と思っていいかもしれません。

 お口の中が酸性になると、歯が溶け出すのですが、唾液の作用により、徐々に酸が中和され、溶けた部分も再石灰化して元に戻ります。しかし、頻回に摂取していると、酸から回復する時間が無く、歯がやられてしまうのです。酸にも要注意ですが、砂糖が入った飲み物はより注意が必要です。
 ただ、まったく飲まないようにするのは難しいので、量や頻度を少なくできると良いと思います。暑い季節で熱中症がコワいですが、スポーツドリンクを飲んでばかりだと、歯の事を考えると心配です。麦茶なども飲まれると良いかと思います。
 酸性の飲料をとってはいけないわけではないです。ほどほどにしましょう。
2022年07月13日 17:14

国民皆歯科健診の義務化

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 歯科健診の義務化が検討され、テレビでも話題に上がっています。
 が、『どうかなあ、意味あるかなあ』というのが私の本音です。

 大事なのは健診を受けることではありません。現に、子どものうちは学校で健診を受けるわけですが、子どもたちの虫歯や歯周病の状態が良いかというと、そうともいえません。ほんとひどい子はひどいです。

 大事なのは意識と行動の変化です。
 歯が悪いとどれだけ健康への悪影響があるのか。また、歯の治療というのは、どういった状態になることなのか(完全に元通り、とはなりません)。
 また、『予防とは』、どういったことをするのか、なにが必要なのか。

 健診を義務化(絶対に健診を受けなさいよ)ということですが、本人が治す気が無ければ、病気を発見しても意味が無いわけです。
 そして、虫歯や歯周病は本人のハミガキの仕方や、生活習慣が大いに関わってくるものですので、そのあたりをがんばろうという本人のやる気が無いと、歯科での治療は奏功しません。
 厳しい言い方ですが、やる気のない人に健診だけ受けさせてもなあ、ということです。もう既に歯科への健康意識が高い方は、定期的に歯のクリーニングへ通ってみえますし、意識の低い方は説明しても来ないですからね。

 口腔内の環境が全身へ及ぼす影響が、色々と指摘されています。
 《健診を受けさせて、みんなの歯が良くなれば、全身的にも健康になって、医療費が抑えられるぞ》という目論見が政府にはあるようですが、
 医療費を抑えたければ、入れ歯や、被せ物にかかる治療を従来の国民皆保険では出来ないよう自費にすればいいのです。乱暴な意見のようですが、こうすればかなり医療費は抑えられます。
 なんてことを言うんだー、歯が悪くなったらどうするんだー、歯無しのままでおれってゆうんかー、という意見も出るかもしれません。しかし、被せ物や入れ歯を入れないといけない状態というのは、かなり悪い状態で、ちゃんと予防歯科の意識があれば、そのような事態にはならないのです。
 安くて治療が出来てしまうから、まあ歯なんて悪くなってもどうにかなるだろう、という気持ち、油断が生まれる懸念があります。もし、被せ物や入れ歯に高額に費用がかかるなら、もっと大事にしようと気を付ける人が増えるかもしれません。現に、そういう国はあります。

 未だに、歯医者は痛くなったら行くところ、という認識の方は多いです。人の認識を変えることは簡単ではありません。しかし、その認識が変わらなければ、むし歯や歯周病で歯を失うことになります。「別に、歯なくてもいいよ」と言われると、「そうですか…ではまた痛くなったら来てください」となりますけども。

 色んな患者さんを診てきていますが、歯が無くなって良かったー、なんて聞いたことないです。後悔先に立たず、歯は大事です。
 
2022年06月15日 14:47

総入れ歯の歯科医

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 一本も歯が無いと、総入れ歯を作ることになります。

 歯科医師ならほとんどの者が、患者さんに入れ歯を提供しているわけですけども、歯科医師本人が総入れ歯をつけているというケースは非常に稀です。

 ですので、ほとんどの歯科医師は、総入れ歯の患者さんの気持ちがわかりません。自分が経験したことがないことを、その人の気持ちがわかる、というのは非常に難しい(不可能に近い)ことではないですか。

 そういった想いで、自分の上顎の歯を全部抜いてしまった歯科医師がいました。そして、全国各地の入れ歯作りで有名な歯科医師のもとへ、入れ歯の作製をしてもらいに行ったそうです。しかし、ひとつも納得のいくものは出来なかったそうで、その後、ご自身で色々と研究、試行錯誤されたそうです。
 歯科の書籍にも書かれていることですが、天然歯と比べ、入れ歯の咀嚼能力は数分の一になる、と言われています。入れ歯名人が作ったとしても、天然歯には敵いません。
 
 因みに、私は入れ歯名人ではありません。しかし、私が作った入れ歯でも、「調子ええわ」と言ってくれる方がみえます。それは今までに入れ歯の経験がある方です。

 はじめて入れ歯を使った方で、「調子いいよ」「なにも不自由ないよ」という言葉はまず聞けません。なんらかの不満は出てきます。
 しかし、それは仕方がないことだと思っています。入れ歯は、義歯とも言います。義足ならすごく練習、リハビリが必要です。義足ほどでないにしても、義歯でもやはりリハビリは必要です。使ってみて、色々と試行錯誤しながら、だんだん良くなっていくものです。
  
 そして、入れ歯をもう自分の体の一部のように、上手に使いこなす方もいれば、「全然使えない」「違和感があって、はめてられない」という方もみえます。
 
 入れ歯の出来は歯科医師、歯科技工士の技量によるというのも当然ありますが、患者さんの許容度も大いに関係します。
 入れ歯自体をはめてられないというのは、お手上げに近いものがあります。また、入れ歯でも自分の歯と同じように噛めるものと思い、期待が大きすぎる方も難しいです。
 入れ歯の経験者でベテランの方は、この点をクリアしてみえるので、私のようなものが作ってもうまくいくわけです。

 入れ歯経験者でも、今までに保険診療で何個も入れ歯を作って、いっぱい持っているけど、どれもしっくり来ないわ、という方も難しいです。
 なにが難しいかというと、保険のやり方では、どうしても一発勝負で作っての、出たとこ勝負になってしまいます。とりあえず作ってあとは多少の調整を繰り返す感じです。
 少しの調整だけで済めば良いですが、そうはいかないこともあります。また、保険では短期間に何度も作り直すことは出来ません。
 自費診療であれば、まず叩き台となる入れ歯を作って、そこから患者さんにあった入れ歯に改良していき、またそれを元に作って、と手間をかけられる幅が全然違ってきます。私も色々と勉強はしていますので、保険とは違った入れ歯の作り方を知ってはいるのですが、なかなか作らせてもらうケースはありません。費用が数十万円かかりますし、何個か入れ歯を作っていくこともありますので、時間もかかります。そのあたりをご理解いただける方は少ないです。
 
 入れ歯って簡単ではないんですよ、作る方も使う方も。
 
 
2022年05月20日 11:56

よく噛んで はいけない?

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 力で歯が壊れるという話を以前しました。

 「よく噛んで食事をしよう」「噛むことが脳の活性につながります」ということを耳にしたことがありませんか?

 これは、間違ってはいませんが、注意が必要です。

 よく噛んで、というのは、数回噛んだだけで飲み込むの(早食い)はよくないですよ、ということです。一口につき30回くらい噛むと良いと言われています。きちんと咀嚼すると唾液がよく出て、消化がよくなり、また時間をかけて食事することで満腹中枢がみたされ、肥満の防止になります。
 よく噛む というのは、力を込めて噛むことではありません。過剰に力をかけることは、歯を壊すことに繋がります。また、固いものを噛んでも、歯が鍛えられることはありませんので、悪しからず。その方の歯の状態によっては、固いものは避けてもらった方が良いこともあります。
  
 嚙むことは脳への血流を増やし、良い刺激を与えます。しかし、だからと言って、1~2時間もガムを噛んでいる、というのもやりすぎです。

 歯に痛みや、違和感があって歯医者に行っても、むし歯ではありません、と診断されたら、その原因は力のせいかもしれません。特に、もう奥歯が無いのに、力のかかる癖がとれない方は、どんどん歯を失う可能性があります。

 と、ここまでは噛みすぎの話をしましたが、ここからは噛まなさすぎの話です。
 小さい頃から、やわらかいものばかりの食事だと、顎が発達せず歯並びが悪くなる可能性があります。食の欧米化が良くないとの意見もあります。
ですので、ある程度は歯ごたえのあるものを食べた方が、子どもの成長のためには良いかもしれません。

 なんでもやりすぎはよくありませんので、ほどほどに。
 

 
2022年04月18日 08:52

レジー・ルイス

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 かつてNBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)にレジー・ルイスという名選手がいました。
 ある日突然、彼は試合中に倒れました。彼の為にチームは高名な医師を何人も呼び集め、検査データを元に診断を依頼しました。その結果、心筋症との診断で、生命の危険を考えると、選手をやめなければならないとの結論が下りました。
 その結果に本人はショックを受け、別の医師を訪れました。その医師は親身に患者を診ることで有名だったそうです。
 診断は、神経調整性失神で、注意すれば問題なく選手生活を送れるとのことでした。ルイスはこちらの診断を信じたのですが、結果的には練習中に倒れ、帰らぬ人となってしまいました。

 色んなことを考えさせられる事例です。
 人は自分にとって都合が良いものを信じたいものです。また、データだけで診断した高名な医師集団よりも、何度も直接会って話した、親身になってくれた医師を信じたくなるのも不思議ではありません。
 医師には、正しい診断と、優れた治療技術が求められるのですが、すべての医師がそれを持っているわけでもなく、またそれを見抜くことは難しいです。医師から厳しい態度で、自分にとって不都合な診断がなされたとき、それを間違っていると決めつけることも違うでしょうし、優しく寄りそってくれた医師が、自分の期待していた診断をしてくれ、信頼しきるのも危ないかもしれません。医師と患者も、人と人なので、合う合わないもあると思います。
 
 人により考えや意見は様々であり、ネットでも色んな情報が手に入りますが、自分にとって都合が良いものだけを集めて、判断することは危ないかもしれません
 ネットで調べているとき、私は歯科の分野であれば、「これは怪しいことが書いてあるなあ」と気づきます。しかし他の分野だと、「へえー、そうなんや」と実は怪しい情報に気づかず、信じてしまっている可能性もあるわけです。専門家でも言うことが違ったりすることがありますし。
 
 専門家のいうことが絶対正しいわけでもありません。ネットが正しいわけでもありません。テレビが正しいわけでもありません。多数派が正しいわけでもありません。
 最後は自分で決断するということになります。結局なにを言いたいのか、よくわからんブログになってしまった感はありますが。世の中に『絶対に正しいこと』は無いし、自分が信じた道を行くしかない、決めたら人のせいにはできない、と私は考えております。
 私が絶対正しいとは言えませんが、信頼される歯科医であるよう頑張ります。
 
 
2022年03月19日 16:53

軽症?重症?

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 新型コロナウィルスのオミクロン株は感染力がつよく、デルタ株より重症化率は低いと言われています。
 しかし、この重症とか軽症の認識が、医師と一般の方では異なることが多いようです。

 「オミクロンに感染して、40度以上の熱が出た。入院できず、2~3日寝込んでいた。息苦しさなんかは無かったけど。」
結構しんどそうですが、これは軽症だそうです。酸素投与が必要になるのが、中等症。人工呼吸器まで必要になるのが重症だそうです。
なので、重症ってよっぽどですよね。それこそ命に関わります。

 ワクチンを打っていてもかかる人もいるし、重症化する人もいる。せっかくワクチン打ったのに、という気持ちもわくでしょうが、仕方ないこともあります。
 マスクをしていても、感染することもありますが、しないよりは、した方が感染しにくくなるし、他人にも移しにくいです。

 よくわからんですけど、「自分は大丈夫」、とマスクもしない人いますね。みんな自分はコロナにかかっているなんて思っていないけれど、一応マスクはしているわけです。
無症状でもウィルスをもっているかもしれません。症状がないからオッケー、では無いのです。マスクは他人への配慮のためにする事の方が大きいかな、と私は思っています。

 歯のことでも、痛いとこ無いからオッケーではないですよ。自分で気づく程の穴が開いた虫歯は重症です。歯に関して軽症は、熱も出ないし、痛くもないし、ご自身で気づくのは難しいことが多いです。歯医者に削られたー、抜かれたー、と言わず、重症にならないように歯科を受診することをおススメします。
 
2022年02月21日 17:58
医院名
木村歯科医院
住所
三重県鳥羽市大明東町20-3
電話番号
TEL 0599-26-2588
診療時間
9:00〜12:00
14:00〜18:00
休診日
木曜、日曜、祝日

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