歯の治療になぜ回数がかかるのか
ただ、これは状況によります。
小さな虫歯であれば一回で終わります。大きな虫歯だと、回数がかかります。
神経をとったり、根の治療になると、時間をおいて経過を見ながらの治療になるので、回数がかかります。また被せ物や入れ歯など、型を採って作らないといけないと、回数がかかります。
また、あちらもこちらも一気に治療することが出来ないので、処置すべき歯が多ければ、その分回数がかかります。
一気に出来ないというのは、保険診療のルールでもありますし、あちこち手を付けると食事がしにくい(基本的に治療中の歯では噛んではいけない)とか、そんなに長時間ひとりの患者さんに診療時間をとれない、など色々な理由があります。
また、通うのが面倒という人ほど、口の中の状況は良くありません。
そして、痛いところの治療が済んだら終わり。であったり、頑張って通院してあちこち治療しても、やっと終わったー、
で何年後かに、痛くなってきたー、とまたあちこち悪くして来院されるのです。
賢明な方なら、もう私の言わんとすることは気づいてみえると思います。
症状が出る前に、メンテナンス・予防が大事です。このブログを読んでくれている方は大丈夫かと思うのですが。
歯が無くなっていく方というのは、改善がなく、同じことの繰り返しです。なかなかこちらの言葉は響きません。ある程度私も経験を積んできて、もうこの患者さんは言っても無駄だなあと諦めることも増えました。馬を水辺に連れていけても 水を飲ませることはできないのです。
信じて通って頂ける患者さんのため、これからもがんばります。
2024年06月21日 14:48