歯ぐきからの出血
歯と歯ぐきの間に小さな溝があります。歯の付け根を磨けいていないと、そこに細菌がたまり、溝の中へ入っていきます。その結果、溝の内側が炎症を起こし、出血してきます。
この出血は歯ぐきの内側から起こっているものですので、歯ブラシで傷つけて出血してきているわけではありません。磨きすぎて出血しているのではなく、磨けていないから出血してくるのです。
この出血してくる歯ぐきの内面は、潰瘍となった状態です。胃潰瘍とかの潰瘍と同じです。簡単に言うと、粘膜がただれた状態です。
歯周病が進行した人は、面積にすると、手のひら全体が潰瘍になったくらいの炎症が起こっています。
出血していて、なにが良くないかといえば、血が歯周病菌にエサになってしまうからです。ですので、歯ぐきからの出血が続けば、細菌は大喜びで増えていきます。その結果、歯ぐきが腫れたり、その過程で骨が溶けてしまいます。最終的には歯が抜け落ちます。
歯周病は、初期段階で抑えることが出来れば、恐れることはありません。しかし、かなり進行してからでは歯を残すことは難しくなります。ハミガキの時に少し血が出た、くらいの初期段階で対処しなければいけないのです。
2023年08月18日 15:32