歯を残したい!
「この歯は残せません、抜いた方がいいです」と歯科医師に言われると、「ええー、そんなあ」とショックを受けたり、「抜くのは嫌だ」と治療を拒否される方もみえたり様々ですが、マイナスの感情を抱く方がほとんどだと思います。
ただ、歯医者も抜歯が好きなわけではありません。抜歯も治療のひとつであり、その歯を残しておく方がデメリット・不利益が大きいため、抜歯を勧めるのです。
「当院は歯を抜きません」「抜かずに治します」といった事を謳う歯科医院もありますが、やはり状況によっては抜かないと治療は出来ません。
私も、何とか残せないかと考えながら治療はします。安易に抜歯は勧めません。歯を残したいのは、歯医者側も同じです。ただ、とにかく抜かないのが良いわけではないのです。
また、本当に歯を残したいのであれば、やるべきことをやらなければいけません。思っているだけで行動に移せていなければ、歯を守ることはできません。
その歯を守るための行動というのは、歯の手入れ、食事の仕方、歯科医院でのメンテナンス等です。どれが欠けてもいけません。
『歯はどうしても抜きたくない!』と言われても、歯の手入れもろくにせずに、定期検診にもみえず、どうしても痛くなってから来る患者さんの歯を守ることは出来ません。
また、せっかくハミガキをがんばるようになっても、特に奥歯を失った後では、残りの歯に負担がかかりすぎることで、歯が壊れて、失うことになってしまいます。歯を残すためには、しっかりしたかみ合わせが大事です。
歯のトラブルは本当に、後悔先に立たず、です。後悔する前に行動に移しましょう。
2023年07月19日 15:24