虫歯は黒い?痛い?
患者さんによっては、虫歯は黒いもの、虫歯になると痛い(痛くないから虫歯ではない)といった認識があるようです。しかし、これは間違いです。虫歯でも黒くないこともあるし、痛くないこともあります。痛みが無くても、虫歯がすごく進行している場合もあります。
偉そうなことを言うわけではないのですが、やはり一般の方が自己判断するのは難しいということです。
ですから、痛くないから何ともない、という判断は危険です。痛くなったらでは手遅れになる可能性も大きいのです。また、「穴が開いた」と自分で気づいた場合も遅いかもしれません。虫歯で穴が開き、患者さん自身が気付くほどになったのであれば、そのむし歯は相当に進行した状態だといえます。
虫歯の部分が大きければ大きいほど、歯の寿命は短くなります。ですので、虫歯も早期発見・早期治療が良いのです。あまりにも早期の治療はやりすぎの場合もありますが。
痛いから虫歯になっている、とも言えません。力が過剰に加わることで、歯が痛むことがあります。この場合の痛みは、治療をしなくても落ち着いていくことがありますが、歯に力がくわわる習慣や癖があれば、それを自覚し、対策は必要です。
とにかく、自己判断よりも歯科医院で診させてもらう方が良いかと思います。そして、自覚症状は無くとも、定期的な検査とそうじをお勧めします。
2023年09月20日 15:35